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飲食店経営会社の男性社長(68)から現金を脅し取ったとされる恐喝事件で、東京第4検察審査会は、東京地検が2回にわたり不起訴(起訴猶予)処分とした同社役員の男性(54)について、「起訴に至らない」と議決した。議決は20日付。
昨年7月の起訴相当の議決では、民主党の横峯良郎参院議員(51)について「参謀のような活動をしており、深く犯罪に関与している」と指摘。今回の議決でも、「横峯議員による提案をきっかけに敢行」「議員の本件への関与の内容には問題がある」と再び言及した。
議決は、役員が恐喝容疑で逮捕され起訴猶予となったプロレスラー5人と共謀、平成21年6月、東京都渋谷区の飲食店個室で社長から約30万円を脅し取ったと認定。しかし、「被害が多額とまでは言い難く、被害金も比較的速やかに返金されている」として、起訴議決をすべきとは認めなかった。
検審への申し立てを行った社長は産経新聞の取材に対し、「議決は残念な結果。意見聴取も行われず、検審は実態を分かっていない」と語った。
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東京電力福島第1原発事故で、放射線の専門研究機関でつくる「放射線影響研究機関協議会」が、原発周辺住民の健康状態をモニターする長期疫学調査をスタートさせる方針であることが21日、わかった。事故収束後に調査を始める予定で、広島、長崎での被爆者調査をモデルに数十年間にわたり調査を続ける。
協議会は、放射線の健康への影響について情報交換しており、放射線医学総合研究所(放医研、千葉)、広島大学、長崎大学、放射線影響研究所(放影研、広島市)などで構成されている。
長期にわたる放射線の人体への影響については、広島、長崎で昭和22年に米国が設置した原爆傷害調査委員会が健康調査を開始。昭和50年から放影研が引き継ぎ被爆者9万4千人を追跡調査している。これまでにがんの発症率などの膨大なデータは放射線リスク予測の基礎資料になっている。
放影研によると、今回の福島第1原発事故に関連して、海外から調査の実施要請が、すでにあるという。
大規模調査は、それぞれの自治体や医療機関が個別に小規模の調査を行うことを避け、調査方法や条件を統一してデータの精度を高める。被害が現在のレベルにとどまれば、低線量の放射線による健康への影響が主な調査対象となる。また、時間の経過とともに増える転居者を追跡するため、国や自治体に協力を求める方針という。
放影研の大久保利晃理事長は「長期にわたる調査には、ノウハウだけでなく、被爆者の十分な理解が不可欠だった。放影研の経験が福島での調査でも生かせる」と話している。
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東日本大震災で被災した福島県や宮城県などの14世帯が避難する沖縄県宮古島市で、図書館が被災地の地元紙を取り寄せ、被災者に喜ばれている。仲介した東北大大学院医学系研究科特任准教授の長神風二さん(36)は「地元を遠く離れて避難している被災者を情報面で支援したい」と説明。今後も、県外避難者がいる各地の図書館に被災地の新聞を置いてもらえるよう働き掛けるという。
宮古島市は市営住宅に被災者を無償で受け入れ、現在は福島県の10世帯、茨城県の2世帯、宮城、岩手両県の各1世帯、計41人が避難している。同市平良図書館で読まれているのは、河北新報と福島民報で、それぞれ9月末まで購読する。
宮城県山元町から家族とともに避難している主婦(35)は「地元で避難生活を送る知人に連絡が取りにくく、被災地の様子があまり分からずにいた。図書館で地元の情報を得て、今後の生活設計の参考にしたい」と話す。
長神さんは科学と市民をつなぐ「科学コミュニケーション」が専門で、図書館関係者に幅広い人脈を持つ。宮古島市で図書館ボランティアをしている知人の池城かおりさん(31)から避難生活を送る被災者がいることを聞き、購読を勧めた。
東日本大震災による県外への避難者は岩手、宮城、福島3県で3万人を超える。
長神さんは、避難している人が多い新潟県の関係者とも地元紙購読の調整を進めており、「古里の情報、現地感覚の情報を継続的に避難者に届けることで、生活に密着したサポートをしたい」と話している。(菊池春子)